人類の進化とホルミシス
こんにちは。チーフトレーナーの大橋です。 前回の続きで、ホルミシスというシステムについてです。 心身の強化と若返りの効果を持つホルミシスシステム。そのスイッチを入れるには刺激が必要となります。 しかも、軽い刺激ではなく、苦痛と感じるレベルの刺激です。 なぜこの素晴らしい機能が苦痛を伴わないと発揮出来ないのか? これはホモサピエンスが暮らしていた時代まで遡りますが、この時代の人類は、ホルミシスが通常の生活の中で発揮されていました。 なぜか? この時代は狩猟で生活し、気候変動により食料不足も日常的でした。 つまり、生きるために激しい身体活動を日常的に行い、定期的にエネルギー不足の状態になっていました。 現代の言葉に置き換えると、運動と断食が習慣化されていました。 この日常的な苦痛により、ホルミシスが機能していました。 さてホモサピエンスも、好き好んで運動と断食をしていたわけではありません。 ただ生きる為が目的ですから、食料が確保出来たらそれ以上の運動はしません。意味がないないので。 もしこの時代の人類が単純な運動好きであったら、進化の過程で淘汰されていたかもしれません。 その結果、人類の脳には運動を嫌うシステムが備わりました。 必要な時にしか運動をしない個体が生き延びれたわけです。 そしてこの遺伝子は現代人まで受け継がれ、狩猟に行かなくても食料が手に入る現代では、運動不足の人が大量にいるわけです。 そこで今日のテーマに繋がってくるのですが、申し訳ありませんがまだ長くなるので次回に。。。
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