腰の痛み
ギックリ腰は突然起りますが、症状としていきなり現われるだけで、その原因は少しずつ身体に蓄積されています。 日常生活を送る中で、筋肉疲労は必ず起こります。通常はそれを睡眠や食事などにより回復させて行くのですが、睡眠不足や栄養のバランスが崩れていたり、 座りっぱなしの仕事や勉強を続けるなどして運動不足が続いていると、筋肉疲労が回復することなく徐々に蓄積されていき、やがて腰痛を招いてしまうことになります。
日常生活を振り返った時に、立ちっぱなし・座りっぱなしの仕事を長時間続け、同じような姿勢でいることが多くありませんか? こうすることで身体の柔軟性が失われていき、同じ筋肉だけを使うことになり、筋肉のアンバランスを生み出し、筋肉がくっついている骨が歪み、それが骨格の歪みとなってしまいます。 歪んだ骨格は左右のアンバランスを生み出して、さらにその周辺の筋肉への負担が増えていきます。すると徐々に筋肉疲労が蓄積され、やがて腰痛につながるのです。
2~3日して痛みが落ち着いてきたら、少しずつ動くようにします。従来は、痛みが治まるまでは寝ているほうがいいとされていましたが、最近では早めに動き始めたほうが回復も早いことが分かってきました。 痛みの程度をみながら、少しずつ動くようにしましょう。また、痛みが治まってきたらお風呂で温め、靭帯や筋肉の緊張をやわらげます。温めると血行もよくなり、回復も早まります。
ギックリ腰の最大の原因は運動不足です。 とくに中高年の場合には、加齢に伴い骨量が減り、腰椎の変形などが進み、再発や慢性化を起こしやすい傾向があります。予防のためには、腰を支えるための筋力アップ運動や、筋肉や靭帯を柔軟にするストレッチ運動が大切ですよ。