内臓脂肪と皮下脂肪 2こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。今日は生憎の雨模様で寒くてイヤですが、この間の日曜日に比べればマシですね。この時期の雪にはビックリしました。今週は、後半に連れて天気も気温も回復していく予報なので、ちょっとホッとしますね。 さて今日は、前回に引き続き『皮下脂肪と内臓脂肪』について書きたいと思います。前回は、皮下脂肪と内臓脂肪の違いについて触れましたが、今日は落とし方です。 脂肪細胞はまんべんなく落ちていくわけではなく、ある程度落ちる順番があります。比較的落としやすいのは『内臓脂肪』とされています。脂肪が溜まってしまったとき、皮下脂肪と内臓脂肪の増減は貯金に例えられることがよくあります。皮下脂肪は、引き出しに時間がかかる『定期預金』、内臓脂肪は、出し入れしやすい『普通預金』です。内臓脂肪は臓器の周りに走る静脈によって肝臓へ運ばれやすいため、すぐにエネルギーに転換されます。そのため、蓄積するのも早いですが、食生活や運動週間などで改善もしやすいです。 内臓脂肪が体につく原因として考えられるのは、食べ過ぎや運動不足です。女性と比べて男性の方が内臓脂肪はつきやすいとされています。 日頃から炭水化物や糖質、脂質の多い食事をとっていると、摂取したエネルギーがすべて消費されず、余分な脂肪が体内に蓄積されていきます。そこからさらに早食いや暴飲暴食をしているとかえって代謝が悪くなり、脂肪がつきやすくなります。また、デスクワークで身体を動かす機会が少なかったり、運動の習慣を持たなかったりする場合は脂肪が燃焼しにくくなってしまいます。 こういった生活習慣から内臓脂肪をつきにくくするためには、食事のとり方にも工夫が必要です。野菜から食べ始め、汁もの、タンパク質、炭水化物の順に食べるといいといわれています。 こうすることで食事による血糖値の上昇を緩やかにし、必要以上に体が脂肪を蓄えないようにするために必要なことです。 低カロリーの食生活を心がけることも大切ですが、食べる順番を意識することで効果を上げることができます。内臓脂肪の燃焼には有酸素運動が有効です。有酸素運動と言っても、マラソンやウォーキングだけでなく、普段からの持続的な運動を心掛ければ大丈夫です。脂肪の燃焼にかかる時間は運動開始後から20分以降といわれているので、例えば家から駅までの帰り道や、買い物のときに20分以上かけて歩くだけでも内臓脂肪の消費につながります。 次に『皮下脂肪』が落ちていくわけですが、皮下脂肪にも体の部位で順番があります。腕やふくらはぎなど体の先端に近い皮下脂肪が先に落ちていき、腰回りやお腹周りの皮下脂肪は最後に落ちることが多いのです。これは、お腹の中には重要な器官がたくさんあり、それらを脂肪で保護する目的があるためです。さらに女性は子宮もあるため、余計に落ちづらい傾向にあります。 皮下脂肪も、内臓脂肪と同じく運動不足や食べすぎが原因となることが多いです。一般的には男性より女性の方がつきやすいとされています。また、内臓脂肪とは異なり、体につきにくい反面一度つくと落としにくい組織であるといわれています。 皮下脂肪を落とすには、マッサージが効果的といわれます。体が温まり代謝が良くなっている状態で、二の腕やお腹、太もも等を強めにマッサージするとリンパの流れが良くなって皮下脂肪が燃えやすくなります。また、皮下脂肪は筋肉の衰えによって蓄積されていくので、筋肉を動かし、働かせることによって脂肪の消費につながるため、筋肉トレーニングを取り入れることが有効です。一度付いてしまうと落としづらいとされる皮下脂肪ですが、無酸素運動で筋肉を鍛え、基礎代謝が高い体づくりと食事の見直し、有酸素運動も組み合わせていけば改善につながるはずです。 皮下脂肪、内臓脂肪はともに体に必要なものですが、付きすぎるとさまざまな悪影響を及ぼします。とくに内臓脂肪は重大なリスクにつながる可能性があるため、早めに改善に取り組みましょう。食事、運動に少し気を遣うだけでも、改善の一歩になりますよ。
こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。今日は生憎の雨模様で寒くてイヤですが、この間の日曜日に比べればマシですね。この時期の雪にはビックリしました。今週は、後半に連れて天気も気温も回復していく予報なので、ちょっとホッとしますね。 さて今日は、前回に引き続き『皮下脂肪と内臓脂肪』について書きたいと思います。前回は、皮下脂肪と内臓脂肪の違いについて触れましたが、今日は落とし方です。 脂肪細胞はまんべんなく落ちていくわけではなく、ある程度落ちる順番があります。比較的落としやすいのは『内臓脂肪』とされています。脂肪が溜まってしまったとき、皮下脂肪と内臓脂肪の増減は貯金に例えられることがよくあります。皮下脂肪は、引き出しに時間がかかる『定期預金』、内臓脂肪は、出し入れしやすい『普通預金』です。内臓脂肪は臓器の周りに走る静脈によって肝臓へ運ばれやすいため、すぐにエネルギーに転換されます。そのため、蓄積するのも早いですが、食生活や運動週間などで改善もしやすいです。 内臓脂肪が体につく原因として考えられるのは、食べ過ぎや運動不足です。女性と比べて男性の方が内臓脂肪はつきやすいとされています。 日頃から炭水化物や糖質、脂質の多い食事をとっていると、摂取したエネルギーがすべて消費されず、余分な脂肪が体内に蓄積されていきます。そこからさらに早食いや暴飲暴食をしているとかえって代謝が悪くなり、脂肪がつきやすくなります。また、デスクワークで身体を動かす機会が少なかったり、運動の習慣を持たなかったりする場合は脂肪が燃焼しにくくなってしまいます。 こういった生活習慣から内臓脂肪をつきにくくするためには、食事のとり方にも工夫が必要です。野菜から食べ始め、汁もの、タンパク質、炭水化物の順に食べるといいといわれています。 こうすることで食事による血糖値の上昇を緩やかにし、必要以上に体が脂肪を蓄えないようにするために必要なことです。 低カロリーの食生活を心がけることも大切ですが、食べる順番を意識することで効果を上げることができます。内臓脂肪の燃焼には有酸素運動が有効です。有酸素運動と言っても、マラソンやウォーキングだけでなく、普段からの持続的な運動を心掛ければ大丈夫です。脂肪の燃焼にかかる時間は運動開始後から20分以降といわれているので、例えば家から駅までの帰り道や、買い物のときに20分以上かけて歩くだけでも内臓脂肪の消費につながります。 次に『皮下脂肪』が落ちていくわけですが、皮下脂肪にも体の部位で順番があります。腕やふくらはぎなど体の先端に近い皮下脂肪が先に落ちていき、腰回りやお腹周りの皮下脂肪は最後に落ちることが多いのです。これは、お腹の中には重要な器官がたくさんあり、それらを脂肪で保護する目的があるためです。さらに女性は子宮もあるため、余計に落ちづらい傾向にあります。 皮下脂肪も、内臓脂肪と同じく運動不足や食べすぎが原因となることが多いです。一般的には男性より女性の方がつきやすいとされています。また、内臓脂肪とは異なり、体につきにくい反面一度つくと落としにくい組織であるといわれています。 皮下脂肪を落とすには、マッサージが効果的といわれます。体が温まり代謝が良くなっている状態で、二の腕やお腹、太もも等を強めにマッサージするとリンパの流れが良くなって皮下脂肪が燃えやすくなります。また、皮下脂肪は筋肉の衰えによって蓄積されていくので、筋肉を動かし、働かせることによって脂肪の消費につながるため、筋肉トレーニングを取り入れることが有効です。一度付いてしまうと落としづらいとされる皮下脂肪ですが、無酸素運動で筋肉を鍛え、基礎代謝が高い体づくりと食事の見直し、有酸素運動も組み合わせていけば改善につながるはずです。 皮下脂肪、内臓脂肪はともに体に必要なものですが、付きすぎるとさまざまな悪影響を及ぼします。とくに内臓脂肪は重大なリスクにつながる可能性があるため、早めに改善に取り組みましょう。食事、運動に少し気を遣うだけでも、改善の一歩になりますよ。