二日酔い|ツボこんにちは、トレーナーの伊藤道生です。今年もとうとう残り1ヶ月を切りましたね。昨日、今年の流行語大賞が『One Team』に決まりました。今年残りわずか、PACもチーム一丸となって最後まで皆さんに元気を提供できればと思います! 12月になると、増えてくるのが忘年会と称する飲み会です。飲みすぎた次の日に訪れる『二日酔い』。 頭痛・吐き気・胸焼け・全身のダルさなどつらい症状がありますが、今日はその対処法について書いていきたいと思います。 そもそもどうして二日酔いになるのかというと、原因は大きく分けて3つあると言われています。1つは、アセトアルデヒド。アセトアルデヒドは、アルコールが体の中で代謝される際に生じる物質です。通常、体内に入ったアルコールは肝臓で代謝され、筋肉や脂肪組織に運ばれた後に二酸化炭素と水に分解されて、尿などによって体外へと排出されます。ですが、アルコール量が多すぎると、肝臓の処理(アルコールの分解)が間に合わずにアセトアルデヒドが産生され、蓄積すると身体に害を及ぼすようになります。アセトアルデヒドが多いほど頭痛や嘔吐、発汗、顔面紅潮などの二日酔いの症状が強くなります。 2つ目は、アルコールの摂取に伴う脱水。飲酒しているとトイレが近くなるという人は多いと思います。その理由は、アルコール自体に利尿作用があるためで、体内から水分が排出されると脱水状態に陥りやすくなります。脱水状態も頭痛や倦怠感など、二日酔いの原因になると言われています。 3つ目は、胃粘膜の障害。アルコールは胃粘膜を荒らし、胃を直接刺激することで胃もたれや吐き気、胃痛、食欲低下などを引き起こします。大量のアルコールは、胃の内側全体を守る粘液を分泌している胃粘膜の働きを弱めてしまい、この胃粘膜のダメージが胃腸のトラブルにつながります。また、普段、胃と食道は逆流を防ぐために細く締まっていますが、飲酒するとアルコールの作用で緩んでしまいます。そうなると胃液が食道に流れてしまい(胃食道逆流症又は逆流性食道炎)、吐き気・胸焼け・胃のムカムカといった二日酔いの症状を発症します。 二日酔いになりやすい人の特徴は、アルコールを代謝する際に重要な『アセトアルデヒド脱水素酵素』と呼ばれる酵素があるのですが、この酵素の働きが弱い人です。ただ、日本人はこの酵素の働きが弱い人が多いと考えられていて、二日酔いになり易いと言われています。また、アルコールは肝臓で代謝されるため、加齢・脱水・肝臓の機能低下などで肝臓の代謝機能が低下すると二日酔いになりやすくなります。昔はお酒に強かった人が最近飲めなくなったり、飲み会続きで身体がダルい人は、前者は加齢、後者は一時的な肝臓の機能低下が理由です。 二日酔いの予防&対処法は、【予防】アミノ酸&ビタミンの摂取肝臓の状態を良好に保つために、週2~3日は休肝日を設けて肝細胞の修復・機能改善に努めることが大切です。併せてアミノ酸やビタミンを毎日の食事から適量かつ積極的に摂ることも忘れずに。 飲んでいる最中は積極的に水分補給肝臓の血流や代謝をよくするためには水分が重要です。更に脱水を防ぐためにも積極的に水分摂取をしましょう。 飲酒前の固形物摂取胃粘膜の障害を予防するために胃薬などを事前に飲むという手段もあります。また、空腹時にアルコール摂取すると胃粘膜障害を起こしやすいため、飲酒前に胃の中に何か入れておくのもいいです。ただし、塩分や油分が多いと胃粘膜や胃の活動に負担をかけるので避けたほうが賢明です。 【対処】頭痛は、アセトアルデヒドが原因だと考えられています。対策としては体内のアセトアルデヒドを薄めたり、早く抜くことが効果的なので、水分補給です。スポーツドリンクや経口補水液を補給するといいと思いますが、飲みすぎると胃液の逆流を招くため、十分に注意してください。 吐き気や胸焼けは、逆流性食道炎によるものが多いので、専用の飲み薬が症状緩和の一番の近道です。二日酔いのときには、胃が荒れたり、弱ったりしているので、脂っこいものや刺激物を避けて、なるべくあっさりとしたものを食べるように注意しましょう。 カラダのダルさは、頭痛と同じくアセトアルデヒドが原因だと考えられています。なので、水分補給です。合わせて、適度な栄養摂取とカラダをしっかり休めること。楽になるのを待ちましょう。 なにはともあれ、一番大切なのは適度な飲酒。羽目を外し過ぎると、後で痛い目を見るのは自分なので、楽しい時間を過ごせるように節度を持って飲みに行ってください。まぁ、僕が言っても説得力は無いですけどね…。 【二日酔いの頭痛に効果が期待できるツボ】天柱(てんちゅう)首の後ろの髪の生え際にあるのがこのツボです。首の後ろを触ってみるとふたつのくぼみが見つかり、この部分が天柱です。 懸顱(けんろ)こめかみ部分から斜め上に上がった髪の生え際にあるのがこのツボで、二日酔いの頭痛の改善や、頭をスッキリさせる効果を期待できます。 【二日酔いの吐き気や胸焼けに効果が期待できるツボ】内関(ないかん)手を握ったときにできる腕の内側2本の筋の内側、手首の付け根から指3本分にあるツボです。このツボには鎮静効果を期待でき、二日酔いの吐き気や胃のムカムカのる改善に役立ちます。 中脘(ちゅうかん)ヘソから指5本分上の場所にあるツボで、胃の調子を整える効果を期待できます。 天枢(てんすう)ヘソの両脇、指3本分の場所にあるツボで、胃腸の働きを整える効果を期待できます。特に便秘に対する速効性を期待できますので、二日酔いとともに便秘が起こっている場合には、意識してこのツボを押してみると良いでしょう。 【二日酔いの倦怠感に効果が期待できるツボ】足三里(あしさんり)膝から指4本分下、すねの外側部分にあるツボで、身体のダルさの改善に役立ちます。 照海(しょうかい)内側のくるぶしの最も高い部分から親指1本分下がったところにあるツボで、二日酔いの倦怠感改善に効果を期待できます。
こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。今年もとうとう残り1ヶ月を切りましたね。昨日、今年の流行語大賞が『One Team』に決まりました。今年残りわずか、PACもチーム一丸となって最後まで皆さんに元気を提供できればと思います! 12月になると、増えてくるのが忘年会と称する飲み会です。飲みすぎた次の日に訪れる『二日酔い』。 頭痛・吐き気・胸焼け・全身のダルさなどつらい症状がありますが、今日はその対処法について書いていきたいと思います。 そもそもどうして二日酔いになるのかというと、原因は大きく分けて3つあると言われています。1つは、アセトアルデヒド。アセトアルデヒドは、アルコールが体の中で代謝される際に生じる物質です。通常、体内に入ったアルコールは肝臓で代謝され、筋肉や脂肪組織に運ばれた後に二酸化炭素と水に分解されて、尿などによって体外へと排出されます。ですが、アルコール量が多すぎると、肝臓の処理(アルコールの分解)が間に合わずにアセトアルデヒドが産生され、蓄積すると身体に害を及ぼすようになります。アセトアルデヒドが多いほど頭痛や嘔吐、発汗、顔面紅潮などの二日酔いの症状が強くなります。 2つ目は、アルコールの摂取に伴う脱水。飲酒しているとトイレが近くなるという人は多いと思います。その理由は、アルコール自体に利尿作用があるためで、体内から水分が排出されると脱水状態に陥りやすくなります。脱水状態も頭痛や倦怠感など、二日酔いの原因になると言われています。 3つ目は、胃粘膜の障害。アルコールは胃粘膜を荒らし、胃を直接刺激することで胃もたれや吐き気、胃痛、食欲低下などを引き起こします。大量のアルコールは、胃の内側全体を守る粘液を分泌している胃粘膜の働きを弱めてしまい、この胃粘膜のダメージが胃腸のトラブルにつながります。また、普段、胃と食道は逆流を防ぐために細く締まっていますが、飲酒するとアルコールの作用で緩んでしまいます。そうなると胃液が食道に流れてしまい(胃食道逆流症又は逆流性食道炎)、吐き気・胸焼け・胃のムカムカといった二日酔いの症状を発症します。 二日酔いになりやすい人の特徴は、アルコールを代謝する際に重要な『アセトアルデヒド脱水素酵素』と呼ばれる酵素があるのですが、この酵素の働きが弱い人です。ただ、日本人はこの酵素の働きが弱い人が多いと考えられていて、二日酔いになり易いと言われています。また、アルコールは肝臓で代謝されるため、加齢・脱水・肝臓の機能低下などで肝臓の代謝機能が低下すると二日酔いになりやすくなります。昔はお酒に強かった人が最近飲めなくなったり、飲み会続きで身体がダルい人は、前者は加齢、後者は一時的な肝臓の機能低下が理由です。 二日酔いの予防&対処法は、【予防】アミノ酸&ビタミンの摂取肝臓の状態を良好に保つために、週2~3日は休肝日を設けて肝細胞の修復・機能改善に努めることが大切です。併せてアミノ酸やビタミンを毎日の食事から適量かつ積極的に摂ることも忘れずに。 飲んでいる最中は積極的に水分補給肝臓の血流や代謝をよくするためには水分が重要です。更に脱水を防ぐためにも積極的に水分摂取をしましょう。 飲酒前の固形物摂取胃粘膜の障害を予防するために胃薬などを事前に飲むという手段もあります。また、空腹時にアルコール摂取すると胃粘膜障害を起こしやすいため、飲酒前に胃の中に何か入れておくのもいいです。ただし、塩分や油分が多いと胃粘膜や胃の活動に負担をかけるので避けたほうが賢明です。 【対処】頭痛は、アセトアルデヒドが原因だと考えられています。対策としては体内のアセトアルデヒドを薄めたり、早く抜くことが効果的なので、水分補給です。スポーツドリンクや経口補水液を補給するといいと思いますが、飲みすぎると胃液の逆流を招くため、十分に注意してください。 吐き気や胸焼けは、逆流性食道炎によるものが多いので、専用の飲み薬が症状緩和の一番の近道です。二日酔いのときには、胃が荒れたり、弱ったりしているので、脂っこいものや刺激物を避けて、なるべくあっさりとしたものを食べるように注意しましょう。 カラダのダルさは、頭痛と同じくアセトアルデヒドが原因だと考えられています。なので、水分補給です。合わせて、適度な栄養摂取とカラダをしっかり休めること。楽になるのを待ちましょう。 なにはともあれ、一番大切なのは適度な飲酒。羽目を外し過ぎると、後で痛い目を見るのは自分なので、楽しい時間を過ごせるように節度を持って飲みに行ってください。まぁ、僕が言っても説得力は無いですけどね…。 【二日酔いの頭痛に効果が期待できるツボ】天柱(てんちゅう)首の後ろの髪の生え際にあるのがこのツボです。首の後ろを触ってみるとふたつのくぼみが見つかり、この部分が天柱です。 懸顱(けんろ)こめかみ部分から斜め上に上がった髪の生え際にあるのがこのツボで、二日酔いの頭痛の改善や、頭をスッキリさせる効果を期待できます。 【二日酔いの吐き気や胸焼けに効果が期待できるツボ】内関(ないかん)手を握ったときにできる腕の内側2本の筋の内側、手首の付け根から指3本分にあるツボです。このツボには鎮静効果を期待でき、二日酔いの吐き気や胃のムカムカのる改善に役立ちます。 中脘(ちゅうかん)ヘソから指5本分上の場所にあるツボで、胃の調子を整える効果を期待できます。 天枢(てんすう)ヘソの両脇、指3本分の場所にあるツボで、胃腸の働きを整える効果を期待できます。特に便秘に対する速効性を期待できますので、二日酔いとともに便秘が起こっている場合には、意識してこのツボを押してみると良いでしょう。 【二日酔いの倦怠感に効果が期待できるツボ】足三里(あしさんり)膝から指4本分下、すねの外側部分にあるツボで、身体のダルさの改善に役立ちます。 照海(しょうかい)内側のくるぶしの最も高い部分から親指1本分下がったところにあるツボで、二日酔いの倦怠感改善に効果を期待できます。