運動と脳の関係2
こんにちは。チーフトレーナーの大橋です。
前回のブログで書いたように、運動と脳の関係についてです。
まず始めに、脳自体の働きを出来るだけ簡単に説明します。
脳内には情報を伝達する為のニューロンという神経細胞があります。このニューロンが外部から入ってきた情報を暗号化して記憶となり、物理的に脳の一部となります。
ニューロンは1つで外部からの情報を受け取ってるわけではなく、約10万個の他のニューロンから情報を受け取りあっています。この受け渡しを行なっているのが、シナプスという結合部位です。
つまりニューロンが増えてシナプスと結合し、また別のニューロンと繋がる事で扱える情報量は増え、処理能力が高まります。
この結びつきを強化する為に必要な物があります。
脳由来神経栄養因子。通称BDNFです。
このBDNFはニューロンの回路、つまり脳のインフラを構築して維持と整備を行い、ニューロンそのものの機能向上、成長促進、強化を行っています。
BDNFは言わば、ニューロンや脳にとっての肥料のようなものと言えます。
さて、小難しい内容となりましたが、運動と絡めます。
ニューロンというのは使わなければ死んでしまい、減っていきます。BDNFも年齢とともに生産量は減っていきます。
運動、日常生活以上の刺激が入る運動というのは脳にとってとても新鮮で衝撃的な刺激となります。
その刺激が脳の一部の海馬という組織にある化学物質が感知し、新しい細胞を作ろうと指令を出します。
それにより新しいニューロンが生まれ、成長する肥料が必要となります。それによりBDNFの生産量も高まるというわけです。
運動をきっかけにニューロンが生まれBDNFが成長するという事は、年齢問わず脳は成長する可能性を秘めており、早く始めれば始めるほど、勉強や仕事やスポーツなどにおいてものすごくプラスに働くという事になります。
これらについて研究をしていた研究者達は、運動というものを瓶詰めの薬に出来れば良いのにと言うぐらい、運動が脳にもたらす効果は絶大という事です。
では、具体的にどんな事をすれば良いのかというのは、、、また次回にしたいと思います。