あなたは『咳』大丈夫ですか?こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。今日は一段と寒さが身に染みますね。今年は暖冬と言われていますが、それでも寒いときはやっぱり寒いですね。 ところで皆さん、ご自身も含め、周りで風邪でもないのに『咳』をされている人はいませんか特に熱や体のダルさとかはないんだけど、咳だけがいつまでも続く…。僕の周りでも、ず〜っと咳が続いていて、でも症状はそれだけだから仕事も休めず、だからいつもより疲れるし、夜も眠れなくて益々疲れが…、という人が。 そこで今回は、咳を楽にするツボをご紹介したいと思います。 そもそもなぜ咳が出るかというと、空気中には、チリや小さなホコリ、細菌やウイルスなどが含まれていることが多く、呼吸をするときに鼻や口から空気と一緒に、それらの異物が肺や気管などの呼吸器に侵入するのを防ぐために、体が防御反応として押し出そうとする行為が『咳』です。鼻や口から異物が入り込むと、咽頭や器官、気管支などの気道粘膜の表面にあるセンサーが異常を感じ取って、脳の咳中枢に刺激が伝わり、横隔膜や肋骨の間にある筋肉に指令が送られて『咳』が出ます。これらの一連の反応は反射的に起きるので、『咳反射』ともいわれています。 長く続く咳は、気管支の内側の粘膜に慢性的に炎症が起こっていて、ちょっとした刺激にも過敏に反応して咳の発作が起こっている可能性があります。炎症の起きている気管支粘膜を刺激して咳の発作をもたらす要因はいろいろありますが、アレルギー性のものと非アレルギー性のものに大別できます。アレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)には、ほこりなどのハウスダスト、ダニ、犬や猫などのペットの毛、花粉などがあります。非アレルギー性のものには、気温や湿度の変化、風邪などのウイルス感染、たばこの煙、香水の強い匂い、辛い食べ物、大気汚染、運動、飲酒、精神的ストレスなどがあります。 特に今の時期に気をつけたいのが『寒暖差アレルギー』です。寒暖差アレルギーはその名の通り、昨日までは気温が高かったのに、翌日に急に冷え込んだなど、寒暖差によって自律神経が乱れることで起こります。血管は寒いと縮み、暑いと広がります。寒暖差が激しいと、血管の収縮が環境に追いつけなくなり、自律神経が誤作動を起こし、体に不調をもたらしてしまうのです。自律神経は激しい気温差で乱れるのが特徴です。とくに7度以上の気温差がある場合、症状が起きやすいといわれています。 「咳だけだから、そのうち自然と治るだろう」とほっておいたら、かれこれ1ヶ月近くずっと治らないというような人は、これからご紹介するツボで、少しでも咳がラクになればいいと思いますが、やはり一度医師の診断を受けた方がいいと思います。 尺沢(しゃくたく)肘を曲げると出来る内側のシワの上で、シワの中央から指約2本分親指側にいった、かたい腱の外側にあるツボ。ツボと反対の手で内側から肘を包み込むようにして、親指で少し強めにツボを押し、拳を頬に当てるようなイメージで、10〜20回程度、肘を曲げたり伸ばしたりする。 中府(ちゅうふ)鎖骨の外端下のくぼみからさらに指1本分下にいったツボ。ツボの反対側の手の中指で気持ちいいと感じる程度の強さで押し、押しているところが何となく緩んだようになるまで5〜10回深呼吸を行う。 人迎(じんげい)喉仏から左右にそれぞれ指2本分外側、指を当てると脈を感じる部分にあるツボ。親指と人差し指をツボにあて、首の中心に息が苦しくない程度に、5〜10秒を5〜10回程度行う。 魚際(ぎょさい)手のひらの親指の付け根にある膨らみの真ん中にあるツボ。親指の腹をツボにあてて、10〜20回程度、少し強めに押したり、揉む。
こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。今日は一段と寒さが身に染みますね。今年は暖冬と言われていますが、それでも寒いときはやっぱり寒いですね。 ところで皆さん、ご自身も含め、周りで風邪でもないのに『咳』をされている人はいませんか特に熱や体のダルさとかはないんだけど、咳だけがいつまでも続く…。僕の周りでも、ず〜っと咳が続いていて、でも症状はそれだけだから仕事も休めず、だからいつもより疲れるし、夜も眠れなくて益々疲れが…、という人が。 そこで今回は、咳を楽にするツボをご紹介したいと思います。 そもそもなぜ咳が出るかというと、空気中には、チリや小さなホコリ、細菌やウイルスなどが含まれていることが多く、呼吸をするときに鼻や口から空気と一緒に、それらの異物が肺や気管などの呼吸器に侵入するのを防ぐために、体が防御反応として押し出そうとする行為が『咳』です。鼻や口から異物が入り込むと、咽頭や器官、気管支などの気道粘膜の表面にあるセンサーが異常を感じ取って、脳の咳中枢に刺激が伝わり、横隔膜や肋骨の間にある筋肉に指令が送られて『咳』が出ます。これらの一連の反応は反射的に起きるので、『咳反射』ともいわれています。 長く続く咳は、気管支の内側の粘膜に慢性的に炎症が起こっていて、ちょっとした刺激にも過敏に反応して咳の発作が起こっている可能性があります。炎症の起きている気管支粘膜を刺激して咳の発作をもたらす要因はいろいろありますが、アレルギー性のものと非アレルギー性のものに大別できます。アレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)には、ほこりなどのハウスダスト、ダニ、犬や猫などのペットの毛、花粉などがあります。非アレルギー性のものには、気温や湿度の変化、風邪などのウイルス感染、たばこの煙、香水の強い匂い、辛い食べ物、大気汚染、運動、飲酒、精神的ストレスなどがあります。 特に今の時期に気をつけたいのが『寒暖差アレルギー』です。寒暖差アレルギーはその名の通り、昨日までは気温が高かったのに、翌日に急に冷え込んだなど、寒暖差によって自律神経が乱れることで起こります。血管は寒いと縮み、暑いと広がります。寒暖差が激しいと、血管の収縮が環境に追いつけなくなり、自律神経が誤作動を起こし、体に不調をもたらしてしまうのです。自律神経は激しい気温差で乱れるのが特徴です。とくに7度以上の気温差がある場合、症状が起きやすいといわれています。 「咳だけだから、そのうち自然と治るだろう」とほっておいたら、かれこれ1ヶ月近くずっと治らないというような人は、これからご紹介するツボで、少しでも咳がラクになればいいと思いますが、やはり一度医師の診断を受けた方がいいと思います。 尺沢(しゃくたく)肘を曲げると出来る内側のシワの上で、シワの中央から指約2本分親指側にいった、かたい腱の外側にあるツボ。ツボと反対の手で内側から肘を包み込むようにして、親指で少し強めにツボを押し、拳を頬に当てるようなイメージで、10〜20回程度、肘を曲げたり伸ばしたりする。 中府(ちゅうふ)鎖骨の外端下のくぼみからさらに指1本分下にいったツボ。ツボの反対側の手の中指で気持ちいいと感じる程度の強さで押し、押しているところが何となく緩んだようになるまで5〜10回深呼吸を行う。 人迎(じんげい)喉仏から左右にそれぞれ指2本分外側、指を当てると脈を感じる部分にあるツボ。親指と人差し指をツボにあて、首の中心に息が苦しくない程度に、5〜10秒を5〜10回程度行う。 魚際(ぎょさい)手のひらの親指の付け根にある膨らみの真ん中にあるツボ。親指の腹をツボにあてて、10〜20回程度、少し強めに押したり、揉む。